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「何もないとこ」なんてないと思うんだよ? -福井 高浜 漁火

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以前、もっとよくブログを書いていた頃、
ちょこちょこ会うよくお出掛けしてる友人に、
「今度◯◯行くねーん♫ 行った事ある?」などと
折あれはリサーチしてました。
家族で彼方此方出かけてるから、
知ってるかな〜、と軽い気持ち。
が、大概は
「は? ◯◯? 何で? 何もないで⁇」などと云われたり(笑)。

「◯◯にー、藤ロード見に行きたいねんー。」
「藤ぃ? 何で? 」
「藤、好きやから。」
「確かに藤あるけどな、他に何もないでー。」
「……藤見たいから、藤あったら充分やん。。」
大体、行った事あるから「何もない」とも云えるんだよ、私も行って来て、「何もなかったわ」って云いたいやん(笑)。

そんなこんなで行った◯◯は藤ロード、
マジックハウス、杉林に包まれた小さな村、
製材を営む古びた家々、村が好きで越して来て絵本中心に集めた本屋さん、近くにはこだまが帰るヤッホーポイントと川、川に架かる鯉のぼり、と今も覚えている景色に会いました(^-^)。

「◯◯山、行きたいねーん。
「何で? 何もないで。」
「山あるやん、涼しいかな?って思うし、
名前が気に入った吾亦紅って花が見たいねんー。」
「そりゃ山やから涼しいかも知れんし、
花もあるかも知らんけど、他に何も無いで。」
…見たい花が在って、知らない景色見れるなら
充分じゃないかと思うんですけどねー。

そんな帰りの電車の中、ふと独りごちる。
「……『何もないとこ』なんて無いと思うな…。」
唐突な呟きを家人が拾う。
「うん、何処でも絶対何かあって、『何もない』とこなんて無いよなあ。」
「なあ?」
ガタンゴトンと電車が揺れる。

近くでだって知らない街角や道は多い。
ふといつもと違う道を選べば知らなかった何かに出会う事はよくある。
増してや、離れた所なら尚更。

自分の住んでる町と風が違う、気温も違う。
古くからの町なら昔ながらのものもあったり、
農村なら畑や水路、漁港なら海へ向かう街並み、
街道沿いなら大きな屋敷が残っていたり。
一つ、気持ちを引かれた何かをきっかけに
そんな景色を見に行けば、「何もない」なんて事はない。
「其処にしかないもの」ばかりだと思うのです。


…長いモノローグになりました(笑)。
何故にそんな話してるかと云うと、
先週末、夜の海で
「何もない」と云えば、今ここも何もない。
でも満ち足りてるよ。 と思ったからです(^-^)。

夏の間、とても行きたかった日本海(理由は不明)。
夏も過ぎた9月に予定もせず、ご飯ついでに出たら何時の間にやら北上して気付いたら海に居ました(笑)
ツレ任せで今自分がどの辺に居るのかも
分からないまま、通り過ぎる山合いでは
予想もしなかった打ち上げ花火を見かけて
寄ったり、山を抜けてもお店も無いからと
閉店間際のスーパーで買い込んだ惣菜を食べながら、揺らめく漁火を眺めて。

一面の砂浜、後ろから差すオレンジの街灯、
松林。
たまに泡立つ小さな白い波頭。
車もあまり通らず、たまに鳴く鳥の声と海の音だけ。
あれは漁火、と教えて貰わねば見た事ない猫尾は知りませんでした。

見たかった日本海は暗くて、青いのかどうかも分からない。
海へ足を浸すには急に去った夏のせいで冷たすぎる。
でも、いいじゃない、と思いました。
きっとこの風、この景色、また思い出すよね、って思ったので三脚据えました。

でもきっと、残念ながら猫尾が撮ったのでは
「漁火」と書かなきゃ分からないでしょう?(笑)
本当はもっと暗かった。
空も海も真っ黒でその中に夜を裏切る一直線の
かそけき光条。
「何もない」なんて事ないなあ、今居るここは
ここにしかない景色で満たされてるよ。
ね、何もないとこなんてないと思うんだよ、と
昔の会話に一人時間差リプライ。
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まだ、どこどこに行きたいねーん、って云ったら
また「でも何もないで。」って云われるかな?
その場所を自分の足で歩いて、息を吸って、
見たいもの見れたら 何もないなんて事ないんだよ?
何時か尋いてみたいものです(^-^)。

長々と失礼致しました。

by cattail-kk | 2015-09-08 22:14 | 旅・おでかけ | Comments(0)