Simple Soul

桜守ニ ナリタイ -京都 北白川 銀月アパートメント。

e0125762_1263065.jpg

「銀月」と云う名をつけて、枝垂桜を植えた人はどんな人だったのだろう。
建った時、ここはどんな姿だったのだろう。 どんな人が住んだんだろう。
そんな想いを強く涌かせたアパートメントに出会いました。
9月11日、春には枝垂桜が咲いて揺れるらしい、白川疎水沿いの銀月アパートメントの話です。
にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村



9月11日、先に書いた「駒井家住宅」の隣のブロックで住宅の写真を撮って後ろを向いて固まる。
何だろ、ここ。
e0125762_1333772.jpg

あまりに古びた風情に凝視する。 木が茂って良く見えないけど、とってもレトロな建物。 現役?? これは桜? こんなに大きな桜が咲くの??
e0125762_1351016.jpg

はげ落ちた看板の字は読めない。 洗濯物や気配でどうやら現役の建物と思えたのでそっと伺う。
何だろ、ここ。
e0125762_1363947.jpg

これはこれは。 だから京都って油断出来ないんだもんなー、特別拝観やる様なトコの横に無造作にこんな建物あるんだもんなー、なんて独りごちながら回り込んでみる。覗き込んでみる。
e0125762_1384712.jpg

ええ、素敵。 映画にでも出て来そう、なんて呟いてる。
e0125762_1394560.jpg

うわ、ほら、絶対ただの建物じゃないよ、ステンドグラスに
e0125762_1403140.jpg

あんな窓。 何にも知らずに1人興奮。 ああ、好みだなあ。
e0125762_1413123.jpg

裏口?と思って下がってるメニューに気づく。 これって‥‥この建物だよね?
e0125762_1432471.jpg

ドアから人が出て来て驚く。 ギターをしょったお兄ちゃん、しかも物干竿でつっかいしてったよ?? 
度胸を決めてブロックを踏みしめていざ、中へと。 しかしブロック‥‥。
e0125762_1453945.jpg

ブロックに拘ってる場合じゃなかった。 せ、狭い。 急すぎる‥ここは消防法とかない世界か。
e0125762_147955.jpg

でも階上の明るさにほっとする。 ほんとにカフェがある‥‥。
e0125762_1482982.jpg

一部屋目はお客さんがいたので、撮影してないけど、お隣をパチリと。
何とも可愛いお店じゃないか♪ 素敵♪素敵♪とつぶやきながら少し進んでみた。
e0125762_1503581.jpg

蓄音機‥‥半端ない(笑)。 うわ、まじ本物だ、とかつぶやきながら(何の本物??)覗き込む。
だって、テナント(?)か住居なのか、全く分かんないんだもの。
e0125762_152355.jpg

さっきの景色からして多分下は住居だな、と降りるのは断念。
e0125762_1532723.jpg

流しも‥‥共同なのか? やっぱ半端ない(笑)。
e0125762_1551663.jpg

先から出て来た人と目があったので聞いてみる。 「ああ、お店はそっちの2軒ですよ。」と教えてくれたので撤退。
お店は、とおっしゃるんだからこっちは違うんだろう。 しかし、このカフェ(?)も可愛かった。
e0125762_1573265.jpg

非常階段だったらしい。 でも非常時にこれだと余計危なそう、なんて思ったり。ニジニジと降りて行きました。
e0125762_1594080.jpg

しかし。 ほんとに何だろ、ここ。
あまりに不思議だったので、この後訪ねた今宵堂さんで聞いてみた。
お二人は首をかしげつつ、「あれじゃないかな、ほら、何だったっけ、銀‥月‥荘?」「あー、なんだっけ、銀‥」 
‥‥銀月? 月の名前がついてるのか。 しかも銀の月。
この日は中秋の名月の一日前、猫尾は今宵堂さんの後、松尾大社の観月会に行く予定だったので殊更印象に残りました。
「月」の名前のレトロなアパート。 (アパート、と書いてあるのは読めた)。

帰って調べたらあったね、「銀月アパートメント」。
最近では「クローズドノート」「鴨川ホルモー」の撮影に使われたらしい。 (ほら!!)
大島渚が住んでたとか、古くは竹久夢二が住んでたとか、伝説のあるアパート。 (夢二はどうだろう??) 森見富美彦の小説のモデルだとか何とか。 築78年とも100年とも。
築年 不明 設計・施工 不明だそうですが、青幻舎の「京都の洋館」にも紹介されてるそうです。
私は「大阪の洋館」だっけか、そっちしか持ってなかったし、はっきり知らなかったわ‥‥。

{銀閣寺にもほど近い、北白川の疎水沿い。もう何年も取り壊しのうわさが立つ、古びた白い木造の洋館がある。四畳半一間の部屋が全部で二十戸ほどある二階建て長屋。白い木枠の大きな窓は波打ちガラス、入り口はグリーン瓦のとんがり屋根、手書きらしき看板には{銀月アパートメント」とある。近隣の人の話では、戦前にはすでに在ったらしい。誰にも詳しいことは分からない。分からないから噂が交々、いつも増えつづけている。}  引用。

そーか、そういう建物だったのか。 しかし、見てたらこんなの見つけた。 
画像サイトに載ってたのでどなたの撮影か分からなくてすみません。
e0125762_2152031.jpg
e0125762_216145.jpg
e0125762_2164077.jpg
e0125762_2172790.jpg

























これはこれは。 この季節、この桜を眺めたいな。
この古びたアパートで季節を見ながら、咲く桜を眺めたいな。 
横は白川疎水、そちらも桜並木、ちょうどアパートの前にあたるトコには藤棚とベンチもあった。
向かった位置にあるのは駒井家住宅、ここにも藤棚があったし。
ああ、でも何よりもこの桜が見たい。

来年の春‥‥見れるかな(^^)。
すっかり憧れてしまった9月11日の事でした。 今? も少しお待ちを(笑)。
by cattail-kk | 2011-10-19 02:25 | Silver Moon | Comments(0)