京都 2009嵐山花灯路 落柿舎。
「柿主や梢は近きあらし山」 松尾芭蕉の弟子、向井去来の別荘であった落柿舎へ行ってきました!
(at 12/13)
正直、向井去来(むかい きょらい)についてよくは知ってないんですが。
落柿舎、と言う名前と松尾芭蕉がらみの……ぐらいしか。 ^^):
蕉門十哲の一人という事、若くして武士の身分をすてた事、「落柿舎ノ記」を書いた事、全て今回知りました。
しかしこの「落柿舎制札」は何かいいなあ。
折しも柿もまだ下がっていてその名に違わず。
前後しますが、花灯路の昼間に下見を兼ねて訪ねました。 この畑の先に窺えます。
唐突に小倉餡について語られたりしますが、眼前が畑というのも落柿舎に合っているのでは。
蓑笠が下がっていると在宅のサインだったらしい。残念ながら下がっていたのに撮ってない!!
風情も草庵らしくこじんまりとしていい。
実に住み心地が良さそうです。
かつて芭蕉が滞在して「嵯峨日記」を書いたそうですが、その後建て直されているらしい。しかも10月まで修復工事をしていたそうな。これは近影となりますね。(笑)
以前とだいぶ変わったんでしょうか、しかしとても素敵だと思いました。
花瓶横の柿は本物でなく、入り口でも売ってた土鈴。すごく素朴ないい音がして買わなかったのを今、後悔している。^^)
柿と言えば、こんな札が。「気をつけろ。」「『柿』の字が怖い……」「それ程危ないんちゃうか」「そういう事や。」とひそひそ言っていたらコーーン!と、とても響く音にびっくり。
嵐山ではよくあった鹿おどしなんですが、ここのはほんとよく響いた。
んー、苔具合も文句無し。
奥の次庵。ここは句会などに使えるらしい。
ここもこれまたいい感じですね。
庭には句碑が多数あります。 ここに由来の人がメイン。歴代の庵主さんのが主です。
投句箱もあり、頭をひねったが何も出て来ませんでした……俳人の才はやはりない様です。
向井去来にとても好感が持てたので、お墓まで参る。落柿舎を出て裏手の弘源寺墓地にあります。
トイレ(「嵯峨落柿舎北公衆便所」。なかなか男前なトイレです。)の先で右折。
他に参っている人もいなかったのですが、その寂れた雰囲気が似合っているんじゃないかと。
墓自体もぎょうらしくなく、いいなあと思ったり。
西行庵の跡であった事を示す、という西行井戸。「ああ……めくってみたい!」と熱望。(でも触んなかった。)
だって、井戸の跡見えないじゃんよ。(笑)
ちなみに西行、と言うと「ああ……桜の下で死にたいって言ってたネクロマンサー。」と言う返事。
自分の教育の不備を反省しました。
ちなみに夜の落柿舎。綺麗に撮れなかったのですが。私的にはここは昼の方が好きでした♪
句碑の句もここらしくてとても好きですが、ここで配っている季刊誌やHPに詳しく乗っております。
落柿舎 TEL:075-881-1953
JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分 阪急嵐山駅より徒歩約30分
市バス・京都バス 嵯峨小学校前より徒歩約10分
入園料 200円(学生団体100円 要事前予約)
入園時間 9時~17時(1月、2月は10時~16時 12/31、1/1休日)