京都 東福寺 夏の特別拝観ー三門と本堂の天井絵。
我が家では私がこれを言い出す度に家人達は固まるのですが。
今年のキャンペーンは東福寺も入ってました。
「夏の特別拝観」でこの「山門」と「龍吟庵」が拝観出来るので、京に行く用事のついでにと行ってきました。
この日はまたしても雨。 うちのお出かけには雨と電車の遅れがつきものですが、やっぱ会いました。
東福寺はJR・京阪どちらでも行けるし、2社の駅は融合してる感じなんでどちらがちかいと言う事もありません。
ただ……JRだと京都駅経由で大阪から東福寺→740円
京阪は淀屋橋から東福寺→400円。
これはねえ。やっぱ京阪でしょう。(笑)
私たちは事故の送れにあいましたのでえらく長い間乗りましたけど。
寺、多!!(笑) でも新緑の頃、冷やかしながら行くとすぐでした。
蝉は鳴いてますがこの日は雨の前で気温的には楽。去年の夏の特別拝観はまじ死ぬかと思った(笑)。
今年は去年以上に暑いかと思ってましたが。
この橋は去年、陶芸祭りの時にも渡りました。紅葉の名所なのですごい人だったなあー。
緑にも映えます。
さて、その割には人はまばら。
去年もこの大きさに圧倒され、もう一回じっくり来たろ、と思ったものです。
立って見上げてはる人の大きさからも想像できますが、最大級の三門だそうです。
1425年の再建で、現存する禅寺の三門としては日本最古のものでもあるらしい。
上層には釈迦如来と十六羅漢を安置する、五間三戸二重門のつくり。 と、引用。(by Wiki)
国宝です。
以前から三門の中って見たかったのです。知恩院の門を何回かはずしてるしー。
(ちなみに最大は知恩院の三門。全てにおいて東福寺より1mずつ大きいそうです。豊臣に対する徳川の面当てか?)
この階段を登るの……安全性が確保されてへん、と思いましたが帰りの酒屋さんが「混んでるときは毎年落ちる人が居てはってー。毎年救急車来ますよー。」と言っていたのでやっぱ間違いない。
思いっきし急やしー。 他にあんまし人が居ないときはええけど焦ったらほんと危ない感じ!
しかし、階上の雄大さは一見に値します。
本殿もこの高さから。 三門ともに、なんともバランスの美しい建造物です。
因みに本殿には本尊釈迦三尊像が居られるはずですが、ただ今お留守です。修復の為だったかな……。
高さ25.5メートル、間口41.4メートルの大きさで昭和期の木造建築としては最大のものと言われているそうです。
天井に堂本印象の竜の絵がございます。これがね。
肉眼でもこれよりちょっと明るい位です。フラッシュ炊く訳にもいかんし。 で。
あー、これが新しいカメラの力です。 ちょっとびっくりした。
ともかく、公開されたら真下から一度見てみたいです。
話を戻しまして、三門。(なんかそれてしまったな……)
この階上では釈迦如来と十六羅漢を前にして説明を聞けます。 暑い!!と思っていましたがいつの間にかわずかな風が極上に感じられます。家人は3秒で居眠り。こらこら。
説明から覚えているのは
・右から三番目の羅漢さんは釈迦の息子で角の場所からちょっとおとん(関西弁のおとうさん)を覗いてみてる。
・羅漢さんの周りには多様な香木があるが、本当はあちこちで活動していて別の場所にいるんだよ、という表現。
・扁額「妙雲閣」は四代将軍足利義持の筆跡。正しくは「妙」は糸偏で書かれている。これは「女」の字をさけたもの。
・天井画は吉山明兆(きつざんみんちょう)のもの。明兆は画僧で兆殿司だったそうです。仏殿の掃除とか管理するような身分の低い役職(私的理解)なので絵師としての名声が高まるに連れて身分も上げるべきだと言われたが「仏に仕える時間がなくなるのでこれでよいのです。」と断ったらしい。今は明兆の絵は国宝級とかききました。
・前記、四代将軍足利義持が明兆に褒美を与えようとしたら明兆が望んだのは「桜を全て切り倒して下さい。」と言うことだったらしいです。「遊興の場になるし、僧でさえ心騒ぐので」という理由らしい。
などなど。 ふう、ちょっとは覚えてた。人名等はちょっとネット上で確認しましたが。
「禅宗三門として最古、最大、最優と言われている」(byパンフレット)東福寺の三門、誠に素晴らしかったです。
さて、次は方丈「八相の庭」「龍吟庵」「雪舟の庭」。1度に済まないかも……(笑)。
おまけ☆「そうだ 京都へ、行こう」2009年夏・東福寺編